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松尾諭「拾われた男」 #15 「内見を50回繰り返して、婚約者と幡ヶ谷の新居にたどり着いた日」

2018年06月10日更新
松尾諭「拾われた男」 #15 「内見を50回繰り返して、婚約者と幡ヶ谷の新居にたどり着いた日」
二十歳を目前に控えて、家出同然で始めた一人暮らしは、阪急神戸線の塚口駅から徒歩十分くらいの場所にあるワンルームマンションだった。風呂もトイレもエアコンも完備されていて、築年数も五年という、大学生にはもったいない物件だった。そこに住む友人が強く奨めてきたので、家賃は決して安くなかったが、大学生活を満喫するためにはお洒落な部屋に住むことが必須だという下心が手伝って、入居を決めた。だがやはり、親に家賃を払ってもらっている友人とは違い、高額な家賃や光熱費を自分で稼がなければならず、アルバイトに追われる生活が始まり、授業に出る暇はほとんどなくなった。 KAAT神奈川芸術劇場×世田谷パブリック...

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