
コーチ、セラピスト、自己啓発書の著者という顔も持ってはいるものの、『本物の気づかい』(井上裕之 著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者の本業は歯科医。その日常のなかでは相手が喜んだり、笑ったりすることを話し、歯科医を前に緊張している患者さんの心をほぐしてあげるようにしているのだそうです。すると当然ながら、患者さんはリラックスし、どんな治療を受けたいのか、本音を話してくれることになります。また本音が聞ければ、必然的に適切な治療ができるわけです。ところで、そもそも「気づかい」とはなんなのでしょう?辞書的には「いろいろ気をつかうこと」となるのでしょうが、著者は次のように定義しているのだと...